新しい年を迎え、会員の皆様には健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は、観光業のさらなる業況改善が見られた一方、円安に伴う物価上昇、最低賃金の上昇など、商工会会員の皆さんを取り巻く経営環境は、相変わらず厳しい1年となりました。また今秋の衆院選における与党の過半数割れ,一方世界情勢を見れば、シリアの崩壊、韓国政情不安、ウクライナ、イスラエルでの戦争の拡大など、政治情勢も不安な様相があふれる年でもありました。さらに、アメリカでは、本年トランプ大統領体制が復活し、米中摩擦、関税の引き上げ懸念など、日本の輸出にも大きな影響が心配されています。
さて、長瀞町商工会では、昨年9月、長瀞町が「日本一安全な町」宣言を行いました。地盤、立地などの調査の結果、災害が起こりにくい、または、被害が発生しにくいなどの点で、この宣言を行いました。その「日本一安全な町」を活用するため、データーセンター等(高付加価値施設)の誘致を行う取り組みをしています。データーセンターは、インターネット、またAIなどの普及に伴う、膨大な情報を蓄える施設です。そうした年々増え続ける情報を保管するため、各地に設置が進んでいます。それらの情報は、施設が被災することで消えてしまうものですが、そうならないよう厳重な防災対策が施されます。このことから、災害が起こりにくい「日本一安全な町」、長瀞への誘致が有効と考えています。
本年は、宣言の理念をもとに、実際に活動してゆく年にして行きます。会員の皆様におかれましても、この計画をご理解いただき、お力添えをお願いいたします。先行きの見えにくい年明けですが、本年が、皆様にとって、より良き年となりますようお祈りし、新年の挨拶とさせていただきます。